2011年9月17日(土)~18日(日)の2日間、檜原村藤倉地区にある「いこいの森ふじくら」にて都市部と被災地の循環をテーマに活動しているグループ「まんまる」の主催する「まんまる檜原村オータムキャンプ」に行ってきました。
檜原村は村の80%が秩父多摩甲斐国立公園となっており、東京都にありながら岩魚や山女のとれる美しい川や、日本の滝百選の一つである払沢の滝など大自然が広がるところです。
今回のキャンプは、まんまるが震災以来定期的に交流している大倉保育園(いわき市)のこどもたちを檜原村に招き、放射能の影響により外で自由に遊ぶ機会がなかなか得られなくなっているいわきのこども達に自然の中で思いっきり遊んで欲しい。そんな思いから企画されました。
太陽光を利用してTシャツを作るワークショップ、インドネシアの影絵鑑賞、野菜と果物の酵素作りのワークショップなど子ども達向けワークショップも予定され、
妄人文明はダンスと音楽のセッションで一緒に体を動かしストレス発散してもらう為にダンサー譱戝大輔、亀田欣昌とミュージシャンのツダユキコ、田中慶一の四人で臨みました。
保育園児相手のワークショップは初めてのこと。いわきのこどもの心を癒すことは出来るのだろうか、不安はいっぱいですがココロをあわせて一緒に踊ろう!
そんな気持ちで行ってきました。
当日は見事な快晴。
檜原村ではちょうどお祭りが行われていて、お囃子や山車を楽しみながら車を走らせると村の一番奥まった集落、山の真ん中の旧藤倉小学校「いこいの森ふじくら」に到着。ここはいわき市出身の新宿区議会議員である根元二郎さんが借りている木造の古い小学校を改装した施設で、ジブリの映画に出てくるようなとても趣のある建物です。
残念ながら、今回福島からオータムキャンプに参加しに来てくれたのは一家族のみでした。四歳の女の子はなちゃんとお父さんの二人です。
二人にまんまるのメンバーとボランティア達を加えた総勢20人ほどのキャンプになりました。
自己紹介もそこそこに神戸岩という村内の名所で川遊びに出発。
もともと一枚岩が大昔の地殻変動で割れたという高い絶壁が両側にそそり立つ渓谷で、岩の切れ目つたいに遊歩道があり岩の向こう側に抜けることが出来ます。
最近ではパワースポットとしても注目されているらしく、癒しに来てることも忘れてすっかり癒されてしまいました。
岩を抜けた先の沢で川遊び、石を投げたり水を掛け合ったりしていると、いつの間にやら岩や水を叩いてパーカッション大会が開始。自然に生まれたセッションですっかり打ち解けることが出来ました。
この日ははなちゃんの音楽心に火がついたのか、いこいの森ふじくらに戻った後も夜遅くまで一緒にセッションしあいました。
二日目はドラムの田中慶一も合流し、頂のヘリポートとして使われている原っぱでワークショップ。当初はダンスのレッスンのようなワークショップを考えていたのですが、初日の雰囲気からこれは一緒に純粋に音楽と踊りを楽しもうと思い、一大セッション大会をすることにしました。20分ほどのインプロセッションを2セット。みんな思い思いに踊り始めます。
「雲になって踊ろーう」
ルールも無くテクニックも無く空と大地の間で動き回ると徐々に通じ合い、心が開放されていきます。言葉を必要としない音楽と踊りの醍醐味だと思います。
そしてはなちゃんの発想とパワーにも何度も驚かされました。子供はすごい。
まる一日たらずの短い滞在で、いわきの様子を詳しくうかがい知ることは出来ませんでしたが、こどもの持つ自由なココロを解放してあげたい、そのために音楽と踊りは有用であると感じました。
(妄人文明・善財大輔)
「まんまるオータムキャンプ」
主催:まんまる
協力:新宿区議会議員 根本二郎、大倉保育園
www.ooo-manmaru-ooo.com/
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