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2011年6月30日木曜日

2回目の野田村行き 1--佐藤美紀

6/9
ロックの日。仕事が片付かなく徹夜のまま、二回目の野田村行き。

東京駅でJCDN神前さんと待ち合わせ、八戸へ。
八戸駅でレンタカーを借りて、直接野田村へ。

夕方6時過ぎにえぼし荘に到着。
ココは避難所ともなっているトコロ。
多いときは100人超える人達が生活していたらしいけど、現在は20人位に。
まったけさんと再会。

よる、大広間にてストレッチ体操開催!

10人位の方々に参加していただく。
40分ほどカラダホグシ体操を。畳の広間は気持ちがいい。目前には海。
気持ちがいい~とナカナカ好評の模様。
みなさんいい顔している。

ここは、避難所とはいえ、国民宿舎なので、一家族で一部屋を使っているので、体育館にお住まいの方々よりも居心地は良さそうです。
温泉もあるし♪

体操の後に、少しお喋りし、夕食を頂く。
私たちもココに宿泊。

ロビーでまったけさんと話していると、子供二人を連れた若い夫婦が登場。
流れで、ロビーでもストレッチ大会開始!
受付の女性(先日会っている南川さん)も、カウンター越しに参加。
お風呂に入りに来ていた、中学校近くの避難所にいる方も、村にフツウにお住まいの方も一緒に参加。

一緒にいるから出来ること、って、沢山あるな、と思う。
夕食後、お風呂の前の7時という時間は、なかなかよいタイミング。
みなさま、普段、何もやることないのだそうで。

よしっ!明日はもっと人呼ぶぞ、と、まったけさん。
ありがとうー



6/10
翌日は朝から宮古へ。
野田村から車で1時間半ぐらいかな。
途中、ものすごい光景を目にする。変な言い方だけど、ウェブで見る写真と同じ。
それが一箇所ではなく、続いている。
本当に続いている。。。 こんな状態が500kmとか800kmとか続いているかとおもうと、被害の大きさが尋常ではないことを痛感する。
前述だけど、本当に被災地が広範囲・・・そんな簡単な一言ですませられない、、、、

宮古の駅前喫茶店で魁文舎の花光さん、松本さん、京都から来ていたセレノグラフィカのお二方、今回記録として同行されていたタキシマさんと合流。
なんというレトロな喫茶店。
おじい様経営の素敵な喫茶店。


この日の避難所は難関、ということで、花光さんからHELP!を頂き、合流することに。
行ってみると、そこは大きなアリーナ。
いくつもの体育館がある。
つまり、それだけたくさんの人々が生活をしている。

皆さんの住んでいる体育館内でストレッチを開催できそうだったら、同時に何箇所かで行うこととなるので、その為に講師が何人かいるとベターという判断でのHELP要請らしい。

でも、実際には、食堂の横に集まってもらうことに。

各部屋を周り、声をかけ、食堂横に来ていただく。
でも、もう、体育館に残っている人は、とても少ない。ここでも昼間は外出されている方がほとんど。
いても、うごきたくないから、でかけたくないから、残っている・・・そんな人達が殆だった。


そんななか、スタッフ含め10数人が体育館に集まる。
セレノのすみじさんの指導のもと、皆さん、円になって、ストレッチ・マットに座る。マット、用意してくれていたんだね。
45分位、体操を。私たちはアシストに入る。
自然の流れで。

いい内容。関西ならではのボケ、ツッコミもあり、皆さん楽しそう。
うん。人のクラス見ると、ほんと勉強になるわ。
よい機会をありがとう。

最後に私が話しをして参加してくれた男性のスタッフから、相談をされる。
彼は青森から派遣されているスタッフ。
かなり個人的なことだけれども、お嬢様に障害があり、車椅子での生活とのこと。
その施設のようなところで、年に1回、文化祭のようなイベントを開催してるとのこと。
その時に、ダンスのようなことをみんなでできないかな?と、思ったらしい。
こうやって、少しづつでも、ダンスが社会とコミットしていくのはとても大事なこと。
宮古での、いい出会いをありがとう。

終わった後、向かいのショッピングモール内、ケンタッキーでお茶をする。

津波が来たのか来なかったのか、そのホンの少しの差が、生活を大きく分けている。
仕事があるのか、ないのか、その差は歴然と今後に関わってくる。
このショッピングモールには、物がフツウに溢れ、皆さんフツウに買い物に来ている。
あたりまえだけど、日常に戻っている人は、完全に戻っている。
でも、その一方で、仕事もなく体育館で生活をしている人たちもいる。

体育館から出勤する人もあれば、家は無事で生活できるけど、仕事がなくなった人もいる。

震災復興フェアと題された一角には、お仏壇が並んでいた。
それが現実だよな。

この企画、ダンスアーティストが現地に入る場合、先が、よめない。
先日の私が野田村で行ったイベントもそうだけど、その場で判断し、内容をアレンジしていく。
経験値がないと厳しい。自分もそんなにエライことはできないけど、年とっている分だけ、状況を見ることは出来る。
いわゆるワークショップのように、参加したくて参加しているというより、何だか知らないけど、付き合うか・・・って、いうモチベーションの人たちをどう乗せていくか。けっして簡単ではない。そして参加した人たちが笑顔で帰ることが出来るような内容を。
私にとっては、母の付き合いで行く老人福祉施設より、平均年齢がかなり若いので(笑)楽しいいけど。

そんなこんなで、お昼食べたりして、皆様と別れ、私たちは野田村へ向かう前に、しばし宮古近辺の観光を。

港に行き、崩壊している家々、建物を通過し、浄土ヶ浜まで。
途中通過のホテルも避難所になっていると思われる。(洗濯物が干してあった)

観光センターの先、車両通行禁止のトコロにも通してもらう。
女性二人、京都からです~、東京からです~ は、強い。(笑)

管理のひとにも、どうなっているかわからないから、気をつけるんだよ、と、言われ、奥浄土ヶ浜まで。
絶景ポイント。小沼、大沼、浄土ヶ島、、、、
でも、その対岸は鉄の柵は曲がって海に落ち、アスファルトは捲れ、剥がされ、、、、

ここのレストハウスは昨年10月に改装し、この夏の集客を楽しみにしていたらしい・・・
屋根が飛んで、捲れてる。。。

若いおじいちゃんと男の子に会う。
写真とっているおじいちゃんの様子。

ゆるゆると野田村に戻る。

途中、小さな集落を通過する。
そこもひどい被害をうけている。
きっと復興はおくれているだろうし、物資もなかなか来ないのでは?と思う。
きっと震災後1ヶ月は道路も思うように通れず、本当に辛い生活を余儀なくされていたのでは?と想像する。

こういう小さな村々が一体いくつあるのだろう?
海岸沿いには、小さな集落が点在しているのに違いない。
TVが取り上げるのは、有名人の○○○さんが、被災地へ○○○を届けにいきました~とか、そんなのばっかりだよね。
大きな避難所のことばかり。
小さな村のこと、見れていない気がどうしてもする。
それより、宮古だって、釜石だって、ホテルもあるし、観光誘致ぐらいすべきでは?

各会社でやっている慰安旅行。それを全て東北にし、宴会やって、地元にお金落としていこうよ。
その宣伝をTVではやって欲しいな。
美味しいお魚もお酒もあるよ!


で、途中、観光(笑)

熊の鼻なる展望台へ登る。
綺麗。

前回の台風6度とはうって変わって、気持ちのいい夕日。


前回の台風かつ気温6度とはうって変わって、気持ちのいい夕日。


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